数あるコーディネートの中でも特に気品が溢れ、洗練されたフランスの雰囲気を楽しめる。
フレンチな可愛さの中にあるモダンな大人っぽさが特徴のフレンチモダン。
どんな特徴を持ったコーディネートなのか、コーディネートする時に必要になってくるポイントはどこなのかを解説していきます。
フレンチモダンとは
まずはフレンチモダンというのを再確認しておきましょう。
フレンチスタイルのインテリアといえばピンクや白を基調としてて、花柄やレース、形も丸みを帯びたものといったガーリーな感じを思い浮かべると思います。
とりあえず女の子らしいもの満点のお部屋ですね。
反対にモダンとは、モノトーンを基調としたシンプルでいて高級感のあるコーディネートです。
簡単にいうと無機質な感じです。
フレンチモダンインテリアが女の子らしい感じに対してモダンインテリアはビジネスマンって感じです。
フレンチモダンの特徴|ナチュラルな可愛さだけじゃない
では「フレンチモダン」とはどういったものなのでしょうか。
もう大体想像は出来てると思うのですが、まさにその「中間ややフレンチ寄り」というところがまさにフレンチモダンという感じですね。
フレンチインテリアのもたらすナチュラルな可愛さを、モダンインテリアの現代的なシンプルさが程よく打ち消していて、女の子らしさを残しつつもシンプルで大人な雰囲気をかもし出します。
写真のように、シャンデリアや花柄のクッションを入れているのも関わらず、ものをごちゃごちゃと置かないシンプルさが部屋全体を洗練されたものへと変えています。
このようにナチュラルな可愛さは全体的にあるんですが、それだけでなくそこにモダン要素を入れる事によって部屋全体を引き締めています。
フレンチモダンの特徴|差し色一つで様変わりする景色
2つ目の特徴は、白を基調としている為他の色を使う事によって部屋の雰囲気が一変するというところです。
モダンもフレンチも色に派手さはない為、中に赤や青といった差し色を入れていくだけでいつもとはひと味違ったコーディネートになります。
この写真のようにパープルのソファを入れるだけで部屋全体が華やかになったのがわかります。
そこに家主のこだわりが感じれたり、自分の気分によってカラーを変える事で部屋全体で自分を表現できるのもフレンチモダンの素晴らしいところです。
このように統一されてないコーディネートだと、そもそも配色も様々で気分にあった色に変えたり差し色を入れたりという楽しみもなくなってしまいます。
ただ差し色を絶対に入れろという訳ではなくて、基本的に白をベースに作られているのがフレンチモダンスタイルですので、こういったアレンジの仕方もできるんだというくらいに考えておいてください。
フレンチモダンの特徴|個性は出しづらい
最後にデメリットというほどではないですが、そもそもフレンチモダンスタイルは個性を出していくスタイルではないので、気にする人はいないとは思いますがやはり全体的に使われる色は白、使う家具は花柄やレースとなってくると全体的に似たような感じになってしまうのは仕方のない事ではあります。
特に気にする事ではありませんが、特徴として上げておく事にいたします。
ただ上でも説明した通り、差し色を使う事によって個性を出すことはできます。
写真のコーディネートは思い切って壁をブルーカラーに染めていますね。
壁に青を持っていって家具は全部白で統一する。差し色の面積を大きくするというのも個性が出ていて素晴らしいです。
フレンチモダンインテリアのコーディネートのポイント
それではフレンチモダンの特徴を大体掴めたと思うので、ここからはコーディネートする時のポイントを解説していこうと思います。
3つ紹介しますので、自分の部屋を模様替えする時の参考にしていただければと思います。
コーディネートのポイント|足し引きのバランス
1つ目の特徴のところでも言ったように、フレンチモダンの良さはフレンチの可愛さをモダンのシンプルさが打ち消しているところにあります。
そういったコーディネートをするときに気をつけるべきポイントが「足し引きのバランス」です。
フレンチインテリアの可愛さをプラスと考えて、部屋のコーディネートをする時に考えるのはあまりプラスが多くなりすぎないようにする事です。
つまり簡単にいうと可愛くなりすぎないようにするって事です。
フレンチモダンのコーディネートをするときのコツとしてはまずフレンチインテリアで枠を作って、そこにモダンなインテリアでシンプルさを足していくようにしましょう。
このようにカーテンやクッションのようなフレンチアイテムを入れつつも、色や物の数を抑えてシンプルに仕上げています。
こちらのコーディネートもシンプルさをよく演出できています。
フレンチモダンを目指すなら、モダンの部分を多めにした方がバランスの取れたコーディネートになります。
初めての時は大体可愛いアイテムを多めにしてしまうんですけど、そこは我慢してシンプルに勤めていきましょう。
コーディネートのポイント|ベースカラーは白
次に大事になってくるのが、インテリアのカラーです。
結論としては、基本的に白を基調にして作っていきましょう。
モダンスタイルはモノトーンを基調としているのですが、そこで黒を多めに入れてしまうとどうしてもクールな印象が強めになってしまうので、基本的に白またはベージュのような色をベースカラーにしましょう。
ただそのままでもいいのですが、そこでアクセントとして赤や青といった色の家具を入れてあげるとガラリと部屋のイメージが変わり、コーディネートにメリハリがつきます。
このように家具は白で合わせつつ花でピンクのアクセントをつけてあげると綺麗に仕上がります。
差し色の割合は10のうち2くらいに収まるようにしましょう。あまり多すぎるとそもそもフレンチモダンではなくなってしまうので注意が必要です。
コーディネートのポイント|線の細い家具を使う
最後のポイントは、使う家具を線の細いものにするというとこです。
やはり無骨な感じのアイテムを入れてしまうとどうしても世界観が壊れてしまうので、比較的に線が細く、曲線のある家具を使うと一気に部屋の統一感が増します。
それと大事なのは花柄やレースを入れようと考えるあまり、家具にまで花柄や装飾のついたものを使いがちですが、あくまで家具は無地で白色、ラグやクッション、カーテンなどの方に花柄などを取り入れましょう。
その方がごちゃごちゃした印象を与えません。
まさに雰囲気でいうとこんな感じですね。
枠が細めで曲線を描いているものがフレンチモダンの世界観とはマッチします。
まとめ
今回はフレンチモダンインテリアの特徴とコーディネートする際のポイントを解説しました。
フレンチインテリアにみられる可愛さと、モダンインテリアにみられる大人っぽさの融合した上品なコーディネートであることがわかりました。
フレンチモダンインテリアを考える上で大事なのは
・足し引きの考えで全体のバランスを調整する
・ベースカラーは基本的に白。差し色で他の色を使うのはいいが2割程度にする
・線が細く、曲線のある家具を使う
この3つを守ってコーディネートしていくと失敗しない部屋作りができるでしょう。